たまでん1号発電所南野は、発電開始以来11年以上経過しました。1号発電所は、PCSのトラブルもほとんどなく安定した発電を続けています。この発電所で、発電モジュールとPCSの劣化、、加えてその他の構成部品を含む発電設備全体の発電能力の総合的劣化を評価を試みました。
右図のレーダーチャートに示すように、発電モジュール当たりの単位発電量は天候に左右され月ごとに大きく変動します。変動は夏場は大きく、冬場は相対的に安定しています。そこで、年間平均月間発電量と冬場(12月~2月)の平均月間発電量で経年劣化を評価しました。下図には、それぞれの11年間にわたる変化と回帰直線を示しています。年平均月間発電量は、0.24%/年で低下しています。一方、冬場の平均月間発電量は0.26%/年の増加となっています。月ごとの発電量の変動はおおきくとも年間平均ではある程度平均化されていると考え、年平均月間発電量の値を採用すると、FIT終了までの20年間の劣化は、約5%程度と見積もることができます。これは当初予想していた劣化率よりも小さい値です。
たまでん1号発電所の概要
- 発電モジュール:ジャパンソーラー PV-250M-CI60 250W × 250枚 陸屋根上に設置
- PCS:安川電気 PV1000 CEPT-P1AAB010BMC 100V三線単相 10kW × 3台