10期目を迎えて

多摩電力合同会社は2012年10月に起業して10期目を迎えています。市民による企業化は、期待が先に走り思惑通り進まないものですが、多くの関係者に支えられて一昨年度からは黒字化を実現して、安定した経営に務めております。

黒字化グラフ

多摩市を中心に多摩地域の公共施設や事業者様の屋根をお借りしてソーラー発電所を設置し、発電した電気を国の再生可能エネルギーによる電気を固定価格買取制度で購入していただき、その売上で経営するという方法で繋いできました。この制度は、基本的に電気を利用される方からのご負担によるものですから、私達は電気を購入されている方々に支えられて経営を続けられているのだと認識しています。

こうした中で、長らく多摩電力の電気は東京電力㈱に直接売電してきましたが、それを地域の方々に直接使っていただきたいと思っていました。そしてこのほど代理店を通して、多摩電力の電気を購入していただく仕組みができるようになりました。申し込みについては多摩電力の母体である(一社)多摩循環型エネルギー協会を通して手続きを進めてください。
【ホームページなど申し込みツール】

さて、世界に混乱を巻き起こしているコビット19ですが、まだまだ収束の光が見えません。私達の事業としては直接的な損害を被ってはいませんが、市民で運営する事業団体です。みんなで集まれないのが最も障害です。人と人の関係をコロナ禍は無情にも断ち切ります。人と人との関係をずたずたにする悪病です。人間は共に生きる動物ですので、コミュニティがなくなれば崩壊します。

ですから身近なメンバーとは何らかの形で情報交換を欠かせないように気をつけていますがまだまだハードルは高いです。とはいえ多摩電力としては人と人とをつなぐ直接的な助力はできませんが、皆様と電気で繋がることができれば、共に暮らしていることの証にもなると考えました。

ぜひ、多摩電力の電気をお使いください。

 

2021年9月吉日  多摩電力合同会社 代表社員 秋元孝夫